拍手限定SS017 あきら様×白石 青がいて、白が居た。
らっきー☆ちゃんねるが始まってしばらく経った。
もう1年はゆうに超えた。
そして、桜がまた、咲いた。
僕らの関係は、相変わらずだ。
僕があきら様に引っ張りまわされている。
アシスタントも、僕だけになった。
…シンプルといえばそうだ。
あきら様の扱いもだいぶ慣れたし。
ちょうどいい距離だ。
え?僕も要らない?
それはちょっと…!困ります!
「ねぇ白石!」
「な、なんでしょう?!」
「何でまたこの2人なんだろうね?」
「なんで、でしょうね…」
青がいて、白が居た。
空はそれで成り立っている。
青がでしゃばってもいい。
快晴なんて、そうだ。
でも、たまに白も思い出して欲しい。
というか、白がいなければ成り立たないのが、
らっきー☆ちゃんねるの方程式であって。
僕は頭をかく。
困ったときはいつもそうだ、といわれた。
うまく説明しようと思ったのに、
うまくいかなくて。
あぁどうしよう。
「白石?」
「…なんでしょう?」
「好き。」
「はえ?!な、何をさらっと!」
「白石は?あたしのこと、好き?」
なんでもう、暴走するかな?!
「……す…です」
「きこえなーい」
「好きです!!」
「顔赤いよ?どうしたの?」
彼女はきょとんとしている。
何か間違ったかな、僕。
青と白の配分は、
ちょうど良いほうがいい。