拍手限定SS015 あきら様×白石 白い雲との約束

ねぇ、
あたしはどうなるか知ってる?
知ってる、わけないか…
あんたに将来のことなんて分かんないよね。


晴れた秋の日。
あたしは一人で、空を眺めていた。
風が気持ち良い。
でもただそれだけ。
周りには誰もいない。


ぽっかりと、白い雲は、
あたしと同じように、一人だった。
あんたはいつも一人かい?
あたしもいつも一人だよ?
奇遇だね。
似た者同士だね。


携帯が鳴る。
ごめんね、
あたし、あんたとは違うみたい。
もう、一人なんかじゃ、ないんだって。
今、こいつが教えてくれたんだ。
あたし、一人じゃないんだってさ!


ねぇ、
あんたに愚痴ったこと、誰にも内緒だよ?
あんたしか知らないんだから。


白い雲はちょっと形を変えて、
消えていった。
あの白い雲との約束、
あいつは、守ってくれるだろうか?