もうこの想いが届かないのなら、この気持ちを殺してしまえばいい。


何を考えていたのかもう覚えていない。
何をあなたに言いたかったのかも覚えていない。


僕は、
ただあなたが好きで、
だけどそれを言ってはいけない事も分かっている。
もう離れたくないことは誰にもいえないんだ。
もうすぐその時間が終わることも知っていて。


あなたはきっと気づかない。
僕が、あなたを好きだという気持ちは、
もう届かないんだろう。


もうこの想いが届かないのなら、
この気持ちを殺してしまえばいい。


でもそれができない。


僕にはそれができない。
しなくちゃいけないのに。
しなければならないのに。



「さてー公開録音も終わりに近づいてきました!」


そうだ、
今は公開録音中で、
仕事の最中で、
そんなことを考えている余裕がないはずなのに。



「ちょっ、白石?!」
「…師匠?!」


いつのまに、
僕はあきら様を抱きしめていた。
公衆の面前で。


そっと、僕はいった。


「僕は、貴方と離れたくありません…!」


きっとマイクには入ってないだろう、
あきら様の耳元で言った。


が、


ピンマイクにちゃっかり入っていた。


会場がゆれた。
びっくりした。
いろんな意味で。




あえて続きは書かない方向でorz
寝ますorz