彼氏が泣いた日
私は滅多に電話をしない。
そもそもバイトしていても5万前後しか稼ぐことが出来ず、
家に入れる分と携帯代が馬鹿にならないので、
私は電話を使わない。
(バイト先からかかってくるなど、かかってくれば別だが…)
そして同じ理由で、彼も電話をかけない。
もっぱらメールである。
前に書いたかと思うが、自殺願望が強いせいか、はたまた鬱っぽいのか、
私はたまに自傷行為をする。(月に2〜3回程度だが)
凹みに凹み、そうせざるを得なくなる。
悲しくなり、泣きながら彼氏にメールしてみることが多い。
「大丈夫だよ、俺が隣りにいるよ…?」
とは言ってくれるが、私は自分を止めない。
止められないのだ。
ごめんね、と送っておきながら、私は自分を傷つける。
首を絞め、手首を傷つける。
彼はそれに気付くか否か知らない。
それが私達にとっては普通だ。
そのときは違った。
私は何を思ったか、軽く実況をし始めた。
首を絞める、その行為を。
あとあと考えると凄く残酷なことだと思う。
それを彼は毎月、そんな私を応対せねばならない。
無視しても良いんだが、彼は私を慰める。
必ず、そうする。
彼は私を心配し、私がおちついてから
「声が聞きたい」と頼んだ。
彼からの着信。
彼は鼻を啜っていた。
ぐすっ…
私は、彼も悲しくなっている、と知った。
私は泣きながら傷つける。泣きながら自分に失望し、泣きながら自分のダメさを実感する。
彼は何を考えていただろう?
彼は優しい、怒らない(本人曰く、怒れない)。
彼から電話が来た時。
最初は本当に何を言えば良いか分からなかった。
彼は安心した声をして、鼻を啜った。
「…大丈夫だよ、俺が、いるよ?(ぐすっ」
「うぅ…(ぐすっ」
1時間くらい話した。
別にどうってことない話なのに、
今となっては覚えてないほど、くだらないことだったのかもしれないが、
彼は心配していた。
ごめんね、と何回言っても足りなかった。
その度に、
「大丈夫だよ?」
と聞こえる。
安心したけど、彼に本当、申し訳ないと思う。
本当、いつもすみません…
そして、ありがとう。
まぁ、先週の話なんだが(笑)